桐たんす再生は本来の性能を取り戻すことです。桐たんす職人ならではの細やかな作業が光ります。
※桐たんす再生は一棹一棹、事案が違うため記載工程以外の処置や割愛があります。以下は、桐たんす再生の基本的な工程です。
※動画や写真は一棹を追跡した物ではございません。
10種類近くの工具を用いて、金具を全て丁寧に取り外します。この作業で釘を一本でも残すとカンナが刃こぼれするので絶対に取り逃しは出来ません。
当社の再生では取り外した金具も再生しています。金具と言うものは、たんすで一番触れる部分であり自然と体に馴染んでいます。代々感じてきた取手の感覚も大切にしています。
洗浄には、高圧洗浄機で適度な洗浄圧を掛け隅々の汚れを落とします。
接合部分を外し、接着材を流し込み再接着を行います。強度不足がある場所には新材を足して補強します。
湿気の流入を許していた、外壁の割れや引出の割れを塞ぎます。
長年お使いいただいた桐たんすは角がよれています。角を新たに作る事で新品のような角の立った仕上がりになります。
引出に軽くカンナを掛けて面を整えておきます。
本体の面を削り、新しい部材を接着します。古い木材は萎縮しているため縮んでいたり、角が出にくかったり、欠損している場合もあるため新しい部材で補います。
原則は、接合部分の組方は、もとのたんすと同じ接合形状になるようにしています。
引出の上端を切り取り新しい部材を貼り付けることで、萎縮して縮んでしまった部分を補います。 貼り付け後は引出を調整して隙間がなくなります。
※以下の写真は引出前面の全貼り替えの物です。張り替えがない場合でも同様に隙間がなくなります。
戸の割れは組手に併せて塞ぎます。 これで再生生地が完成し塗装へ移ります。
側板や内板の研磨作業を行い、表面を整えます。桐たんすの塗装は、今後も末永くお使いいただける様に耐久性に優れた表面特殊加工を施します。
表面をバレンで浮造りし、下塗り行った後でトノコを塗布する事で木目が引き立ちます。
塗装が終わったら、表面をロウで整え、引出は仕上げ研磨を行います。
取外した金具で、ゆがんでいる金具は表面の凹凸を金槌で叩き整え、全ての金具はサンドブラストで塗装を剥ぎ取ります。
後に再塗装し、仕上がったたんすに取り付けます。
全ての工程が終了しました。 再生前後の比較もご覧ください。
職人が一棹一棹、それぞれの事案に対応してこそなされる技。
大昔の職人さんの造りや考えを理解し適切な処置を施す。
桐たんすが本来の性能を発揮出来るようにする事が「桐たんす再生」です。
これからも代々家族の歴史を刻んでゆくたんすとお考えでしたら、
それはそれはご家族も喜ばれる事と思います。
昔の製作された職人さんや私達も誇らしく感じる事でしょう。
これから先も末永くご利用いただけるように誠心誠意「桐たんすの再生」をさせていただいております。
家具の再生は事案が様々です。見積もりのページで金額目安を記載していますが、再生価格は、現物や写真を見てからのお見積もりとなります。
本社・ショールーム
■営業時間 / 9:00~17:00 ( 来店予約で20時まで )
■定休日 / なし (土日祝日、お盆、年末年始は、予約営業です)
■駐車 / 約10台
株式会社 総桐たんす和光
〒830-0424 福岡県 三潴郡大木町三八松1048
TEL : 0944-33-1421 / FAX : 0944-33-1423
HP : https://tansu.com/
通販: 桐選華 https://shop.tansu.com/ (直営)
【WEB Share】