他社製品で比較的、状態が良い桐たんすでカビやシミが出てしまった場合は、当社の表面特殊加工への塗りかえが出来ます。
大切な着物がカビの隣にあるのは気持ちが良いものではありませんね。
桐たんすの塗りかえでは全ての塗面を洗浄しカビと一緒に綺麗に取り除き、細かい擦り傷なども綺麗になります。
表面特殊加工を施すことによりカビや手垢が付きにくく、扱いやすい桐たんすになります。
「塗りかえのみ」は、ご対応出来るのは条件が限られていますので予めご了承ください。
「塗りかえのみ」の対象から外れた場合は、通常の「桐たんす再生」でのご対応となります。ご判断に迷われる場合が多いので、お気軽にご相談ください。
「何故こうなったんでしょうか?」とよくお客様から尋ねられます。
まず一番は設置環境です。大気中にもカビ菌は多く存在しているため、たんすに付着すると繁殖してしまいます。
カビの繁殖条件は一般に、湿度60%~80%以上、室温20~30度で猛烈に繁殖します。湿度60%以下でも繁殖する場合があります。
少しでも条件回避をするには、低湿度、換気を心がけておく必要があります。
近年、高気密住宅によって大変湿度が籠もりやすく、特異な環境によって換気がスムーズに行われていない場合が多いです。
伝統仕上げではトノコが塗布された後、ロウでつや出しと固着、一定の撥水効果もあるのですが、使用年数によってロウが揮発発散し成分がなくなっていきます。
するとトノコだけが残っている状態に近くなります。そうなることによって、トノコのザラザラした表面に室内のカビ菌が食い込み繁殖条件によりカビが発生しやすくなります。
日本古来から続く素晴らしい加工なのですが、デリケートで塗装面には触れられないため清掃が出来ず、現代の高気密住宅や特異な環境ではこのような問題が生じます。
塗りかえ出来るたんすは、条件が限られています。塗りかえの価格は、現物や写真を見てからのお見積もりとなります。
通常の家具再生よりコストが安く、今後のカビが気になるようでしたらご検討ください。